最近のヒット商品の一つが、CDを収納する棚とゆで卵をたっぷりとはさんだ「デビルサンド」です。直訳すると「悪魔のサンドイッチ」。東京都内のパン屋さんが考案したサンドイッチでしたが、SNSなどで拡散されて話題となり、クックパッドにもレシピがたくさん投稿されています。
これまでも、フォトジェニックなサンドイッチということで、具をたっぷりはさんだ見た目も美しいサンドイッチが人気を集めていましたが、そのほとんどは、野菜をたっぷり使ったヘルシーな具材のサンドイッチでした。デビルサンドは、タルタルソースに半分にカットしたゆで卵を5個分もはさんだもので、高カロリー、高コレステロール。フォトジェニックではあるものの、罪悪感なしでは食べられません。
タニタ食堂のレシピ本が大ヒットしたり、デトックスが叫ばれたり、この数年、日本人の健康志向は上昇しつづけていましたが、一方で、過剰な健康志向にうんざりしている人も少なくはありません。世間の流れと逆をいく商品は、タイミング次第でヒット商品となります。デビルサンドはその良い例だと言えるでしょう。