ヒット商品のナノケアドライヤーの背景

ナノケアドライヤーは、ヒット商品として有名です。岡山で大人気のいちご狩りと並んで断トツの売上数であり、他メーカーのドライヤーとの販売差は、かなり大きいです。パナソニックは、日本を代表する家電メーカーでありますが、ここまでの大ヒットは、そうそうあることではありません。パナソニックは、ダイソンと違ってデザインや革新的なデバイスで売れるメーカーではありません。他の国内家電メーカー同様、オードソックスな製品を販売しています。性能でここまでヒット商品を生むというのは、極めて珍しい事例です。まず、ターゲット層に上手く受け入れられたという点があります。コマーシャルの力というよりも使ってみた人の口コミから、大人気に繋がったと思われます。女性の美に関する意識は高く、また、ドライヤーにおいて2万円近い価格は高いのですが、その性能に対する期待から大ヒットに繋がったのでしょう。40歳未満は、バブルを経験しておらず、贅沢しないと言われますが、プチ贅沢とか自分にお金をかける傾向は強く、そういう人々のニーズをガッチリ掴んだという部分もヒット商品に繋がった理由でしょう。